20歳でJR完乗を目指す、或る鉄ヲタの日記

2007-08-11東日本旅行6日目

行程

発駅発時刻列車種別行先列番車番着駅着時刻距離(km)備考
塩川8:21普通新津225Dキハ47-1130新津11:37100.5 
新津12:16普通新発田127D新発田12:4526.0 
新発田12:57特急いなほ5秋田2005M485系坂町13:1322.0 
坂町13:33普通米沢1130Dキハ28-2371米沢15:4490.7 
米沢16:24普通山形449Mクモハ719-5011山形17:1647.0 
山形17:34普通左沢343Dキハ101-3左沢18:1526.2 
左沢18:21普通山形348Dキハ101-13(車両移動)山形19:0126.2 
山形19:29普通仙台834MクハE720-8仙台20:5062.8 

この旅行での総乗車距離

本日分累計
401.41744.9

新規乗車区間

  • JR路線
    • JR東日本
      • 磐越西線(完乗) 山都~新津(84.5km)
      • 左沢線(〃) 北山形~左沢(24.3km)

旅行記

 8:00前に、私は相部屋となったWさんや宿の人にお礼をして、会津の里ユースホステルを出、塩川駅に向かいました。

ちなみに、Iさんは確か私が起きる前にYHを出て行かれました。


 塩川駅では「塩川ふれあい館」という建物が駅舎の役割を果たしていますが、朝早いためか(それでも8時ですが)改札業務はやっていないらしく、そのままホームに入れました。

 北海道&東日本パス利用なので、18きっぷのように日付は入れないので特に気にするところではありませんが。


 跨線橋を渡って新津行きの発車ホームに降りると、駅名標を撮影。

ここで、とんでもない突っ込みどころを発見しました。

f:id:sonshi1507:20070811081551j:image


 分岐駅じゃないのに隣の駅が2駅ずつ書かれているのはおかしい?

いいえ、これはほとんどの列車が、会津若松~喜多方間では、塩川以外の駅を通過するので、その事情に合わせたもので特に違和感はありません。


 実際は塩川町が合併で喜多方市になっているのに所在地表記が変わっていないのも百歩譲ってOKとしましょう…。

(他の駅名標はちゃんと変わっています。てか塗りつぶされています。)

問題はその所在地表記の中にあります。

 

f:id:sonshi1507:20081012135553j:image

 要注目部分を拡大してみました。


 何故か、耶麻の「耶」の文字だけが上から貼り付けられています。


 写真ではわからないのですが、近づいてよく見ると、うっすらと「那」の文字が隠されていることがわかったのです。


 つまり、最初は「福島県“那”麻郡塩川町」と書かれていたのです。


 駅名標を掲げた後に、「アッー!アーッ!」と思って直したのでしょうか…。

私的に、JR九州のヘンテコ駅名標群に匹敵するインパクトのある駅名標だと思いました。


 この駅名標が執筆時点でそのままで残っているかは定かではありませんが、塩川駅を通った際には、2番線の駅名標に注目してみてはいかがでしょうか。

「耶」の下に隠された「那」の文字は降りて近くまで寄ってみないとわかりませんが…。

てか、この駅名標だけが所在地表記を変えられていかったのはJR東日本の自らに対する戒めなのでしょうか。


 とまぁ、たかが駅名標の表記ミス(の跡)でいろんなことを妄想しつつ、新津行きの普通列車を待ちました。

そして、


←新津 [新・新潟色]+[首都圏色(タラコ色)]+[旧・新潟色] 会津若松→


という、カラフルな3両編成の列車がやってきたので、乗り込みます。


 最初は色につられて(?)タラコ色の車両に席を陣取ったのですが…。

新津寄りの前2両が冷房車、後ろ寄りの旧・新潟色の車両が非冷房車だということが判明したため、喜多方を過ぎたあたりで旧・新潟色の車両に移動しました。

ガラガラだったので、普通に座席移動できました。

普通の人なら非冷房車は避けたいところですが、非冷房車で窓を開け、沿線の空気を吸いつつ、列車の旅を楽しむのも一興でしょう。

一興って言うか、非冷房車に出会ったらいつもそうするんですがw


 山都の直前で、列車は一ノ戸(いちのと)川橋梁を渡ります。

この長大な一ノ戸川橋梁は、中央部がバルチモアトラスという珍しい構造の橋で、磐越西線の有名撮影スポットともなっています。

実は、2年前の鉄道研究部の夏合宿で行ったところでもあります。

この時、3時間の滞在時間にも関わらず列車は1本しか*1来なかったので、橋梁の真下の一ノ戸川で水遊びに興じていたのを覚えていますw

そして何気に、今乗っている列車は、その合宿の時に喜多方→山都を移動した時の列車と同じ時間の列車だったりします。


 その山都を過ぎると未乗区間に突入します。車窓も徐々に農村風景に変わっていき、旅情がそそられていきます。


 やがて野沢に到着。SLばんえつ物語号の停車駅なので、それに合わせた駅名標があります。

f:id:sonshi1507:20070811090127j:image

ここでなんとこの列車は28分も停車します。

その時間を利用して、駅舎などいろいろ撮影。

f:id:sonshi1507:20070811090649j:image

そして乗ってきた列車。非冷房車ですw

f:id:sonshi1507:20070811091450j:image

f:id:sonshi1507:20070811090320j:image

何故か津川が主要駅っぽく書かれたサボ。別にそこで列車番号は変わったりしないんですが。


 一通り撮影しましたが、まだまだ時間は余っています。

そこで、最初新津で買おうと思っていた、「いなほ」に乗るための乗車券と特急券をここで買うことにしました。

簡易委託駅で、みどりの窓口はありませんがPOS端末は、設置されていたためです。


 切符を買うとき、新発田までの乗車券の提示を求められたので、北海道&東日本パスを見せたのですが、どうやら見慣れないらしく、パスを係員のおばさんに渡すと、しばらくしげしげと切符を見られました。

まぁ、確かに北海道&東日本パスで磐越西線通ってなおかつ野沢で降りる客などワンシーズンに1人いるかいないかでしょう…とちょっと偏見じみた感想を述べてみますm(_ _)m


 そんなこんなで例の切符を購入したあとは再び非冷房車の車中の人になります。


 野沢から間もない徳沢でも数分停車。せっかくなので残りの車両もここで撮影。

f:id:sonshi1507:20070811094255j:image

f:id:sonshi1507:20070811094313j:image


 そして、徳沢を出ると列車は福島県から新潟県へ。

ここから「森と水とロマンの鉄道」と名乗るだけあって、阿賀野川沿いの見事な車窓が連続します。(前日の只見線の只見川沿いを行った時の表記と似てるw)

f:id:sonshi1507:20070811094950j:imagef:id:sonshi1507:20070811095454j:image

写真だけ見せられて「ライン川の風景だ」と言われても、信じてしまうのではないでしょうか?w

しばらく、絶佳としか言いようがない風景の連続に、心を打たれました。


 日出谷を出た列車は、鉄橋を渡り、平瀬(びょうぜ)トンネルに入ります。

全長2,006m、一見何の変哲もない長大なトンネルですが…、

このトンネルが日本の鉄道路線の改軌論争の象徴となっているという事実を、

この時点では知る由もありませんでした。


 時代が明治から大正に移ろうとする頃、当時の鉄道院の総裁に後藤新平が任命されました。

後藤は、それまで日本の鉄道の軌間(線路の間)が狭軌であったのを、大陸の鉄道と同様に、標準軌に改軌する計画を抱いていました。

そして、当時狭軌用で建設が進められていた磐越西線の平瀬トンネルの工事は、後藤の方針に従い、途中から標準軌対応で行われることになりました。

しかし、またも建設の途中で総裁が変わって、改軌計画が頓挫したのに伴い、再びトンネルは狭軌で建設されることになりました。


 その結果、このトンネルの断面は、入口付近と出口付近が狭く(狭軌用の断面)、中央が広い(標準軌用の断面)という、少々ヘンテコなことになっているのです。


 そんな平瀬トンネルを抜けると、鹿瀬に到着。磐越西線の駅は、新潟県最初の駅・豊実から東下条まで、東蒲原郡阿賀町に所在していますが、この阿賀町は東蒲原郡の津川町・鹿瀬町・三川村・上川村が合併したもので、鹿瀬はこの旧・鹿瀬町の中心にあります。


 そして、鹿瀬の次が、旧・津川町の中心、津川。

この列車のサボに書かれていた駅です。ここで交換のため長停車。

f:id:sonshi1507:20070811101357j:imagef:id:sonshi1507:20070811101534j:image

ここ津川は、毎年5月に「狐の嫁入り行列」という祭りが開かれることで有名で、駅名標などでも積極的にアピールしています。


f:id:sonshi1507:20070811101717j:imagef:id:sonshi1507:20070811101631j:image

駅舎の脇にも、かわいい狐の像があります。


 狐祭りを積極的にアピールすることに定評のある津川を出ると、三川、五十島と止まり、その五十島でまたもや交換待ちの停車。

f:id:sonshi1507:20070811104658j:image

しかし、今度の交換相手は一味違います。


 ホームの端っこでその交換相手を待ちます。

しかし、微妙に遅れているみたいで、私の載った列車の発車時刻が近付いても、来る気配がありません。


 ここで、地元の人が、もうすぐ列車が近付いてくるというのに、線路を横断していました。

ちょっと危なっかしかったですw


 若干焦りを感じてきた頃、ようやく向こう側から、汽笛の音が聞こえてきました。


 無駄に勿体ぶりましたが、交換相手は「SLばんえつ物語号」、今や磐越西線のスターです。

黒光りするC57-180号機が、レトロ客車を率いて、もう一度汽笛を高らかに鳴らし、颯爽と五十島のホームを通過していきます。

最後まで通過を見届けていると、乗り遅れてしまう恐れがあるので、若干惜しいですが、乗ってきた列車に再び乗り込みます。


 なお、このときの様子は動画でしか記録していないので、写真はありませんm(_ _)m

このSLばんえつ物語号*2、現在運行されているSL列車の中で一番長距離を走る列車で、是非ともいつか乗ってみたいと思います。


 五十島を出、咲花からは五泉市に入ります。

咲花は1面1線の無人駅ですが、咲花温泉の最寄り駅でありSLも停車します。

また、駅名の通り春には付近で桜が咲き誇り、SLの有名撮影地となっています。


 その咲花を過ぎると越後平野に入り、田園風景が展開します。


 そして、11:37、ほぼ定刻どおりに新津着。これで、鉄道の町・新津に接続する路線はすべて完乗しました。


 そろそろ昼食時。新津といえば、多種多様な駅弁があることで有名なので、駅弁を買うことにしました。


 改札付近で、「三新軒」と、「神尾商事神尾弁当部」、2社の駅弁のカートが並び、それぞれの売り子さんが客を呼び込んでいます。

1つの駅で2社が競合するというのは、他には奥羽本線米沢駅の「松川弁当店」と「新杵屋」くらいで、珍しいのではないでしょうか。

で当然、私たち旅行者はどちらの会社のどの駅弁にするか迷います。どちらも魅力的な駅弁ばかり。

何となく、ドラクエ5の主人公気分ですw。フローラかビアンカか…、って一部の人にしか分からんし。


 迷った挙句、私が出した結論は…


 「両社とも1つずつ買って、一方を昼食、もう一方を夕食にすればいい」


 まさにドラクエ5でいうと、禁断の重婚プレイです。さすがに実際やったことないですがwちなみに私はビアンカ派


 三新軒からは「まさかいくらなんでも寿司」、神尾弁当部からは「ひらめずし」を購入。

一緒の袋に入れて頂きます。このとき、SLばんえつ物語号のポストカードも一緒に入れて頂きました。

ちなみに、「まさかいくらなんでも寿司」というユニークな名前は、駅弁の具である、鱒の「ま」と鮭の「さ」と蟹の「か」と、いくら(これはそのまま)に由来しています。


 駅弁を仕入れた後は、羽越本線の新発田行きに乗車。電化路線ですが、来たのはディーゼルカーです。

村上のデッドセクション付近と同じく、本数が少ないので、コスト的に良いのでしょう。


 その列車の中で、まずは「ひらめずし」を開けます。

ヒラメの白い身がご飯に乗っているだけのシンプルな弁当ですが、ヒラメはなかなか食べる機会がないだけに、新鮮な風味を楽しめました。

数分で平らげて、新発田までのわずかな時間をのんびり過ごします。

直後、訪れる困難を知る由もなく…


f:id:sonshi1507:20070811124548j:imagef:id:sonshi1507:20070811125019j:image

 新発田に到着。ここから坂町まで特急いなほ5号でワープ。

ワープの手段として「いなほ」にお世話になるのはこれで2回目です。

前は、2年前の北海道旅行のとき、しかも羽越本線特急「いなほ」脱線事故の翌日でした。

わずかな待ち時間の間に、駅のコンビニで500ml紙パックの飲料を買います。


 485系上沼垂色のいなほが到着。乗り込もうとしたときに、自由席車の車内を見て唖然となります。


 満員電車\(^o^)/


 そういえば、今は盆の真っ最中だった…。

デッキまで客が溢れる車内に、重い荷物を持ったまま乗り込みます。

サウナのような異常な温度の車内で、身動きも取れない状況。

うかつに動いたり、重い荷物を置いてしまうと、ほかの客の足を踏んで&下敷きにしてしまいそうなので、ただ直立不動で荷物を持ったまま、坂町までの短いようで長い15分を過ごします。


 修行とも言える時間を過ごした後、坂町のホームに降り立った私を意外な“ごほうび”が待っていました。


f:id:sonshi1507:20070811131744j:imagef:id:sonshi1507:20070811131704j:image


 sonshi1507垂涎の、キハ58+28国鉄色キタ━━(゚∀゚)━━!!

乗車にあたって運用調査とか特にしていなかったので、まさに嬉しいサプライズ。

車内に乗り込むと冷房が効いていました。普段ならせっかくの国鉄色なのに惜しい…*3と思うところですが、前に乗っていた列車が列車だけに嬉しいです。 

まさに、完全に空気を読み切っています。JR東日本GJ


 近く、ここも新型気動車に置き換えられてしまうでしょう。

この日記を書いている時点だと2008年の冬が最後のチャンスかもしれません。


 本命の女性(ひと)(←クサっ)に出会ったような気分で、米坂線を米沢へ向かいます。

ちなみに新発田で買ったジュースはようやくこの車内で開けることができました。


 途中のいくつかの駅には、国鉄式駅名標もあり、どこまで俺に涎を垂らさせる路線なんだと感じました。

f:id:sonshi1507:20070811134842j:image

f:id:sonshi1507:20070811145814j:image


 しかし、既乗路線ということもあって、あまり車窓に注目することもなく米沢までの快適な2時間ちょっとをまったり過ごします。


 小国でもう1度キハを撮影。

f:id:sonshi1507:20070811141706j:image


 2時間ちょっと夢の気分を味わい、定刻どおり米沢着。

ここから奥羽本線の普通列車に乗り換え、山形を目指します。


 途中、かみのやま温泉のあたりで、あきらかにまわりの風景と不釣り合いな高層ビルが…

f:id:sonshi1507:20070811170126j:image

ここも何回か通ったことがあるのですが、このビルは初めて発見しました。


 山形からは左沢(あてらざわ)線に乗り換え。

f:id:sonshi1507:20070811181624j:image

↑すでに左沢についてしまっている列車の写真ですがw

夕方で、帰宅客が多いためか堂々の4両編成。

キハ100・110系列には珍しいオールロングシートの車両です。

先ほど、帰省ラッシュに巻き込まれたこととは好(?)対照の経験です。

片や帰省ラッシュ、片や通勤通学ラッシュ。

その両方を味わうことになるとは、バラエティに富んだ日ですw


 40分で、左沢到着。

f:id:sonshi1507:20070811181754j:imagef:id:sonshi1507:20070811181816j:image

f:id:sonshi1507:20070811181929j:image

一つの写真に収まらない、変則的な形の駅舎ですw

駅名標の形も変則的(普通の駅名標もありますが)。山形特産のラ・フランスの形です。

さすが“フルーツライン”を名乗るだけはあります。

他にも寒河江など、駅名標がフルーツの形を象った駅がこの左沢線には存在します。


 すぐの折り返し列車で山形に引き返します。空の色がだんだん濃くなっていきます…。


 山形に着いたころにはもう夜に。ここから仙山線で仙台まで、本日最後の移動です。

内陸→日本海側→また内陸…と、劇的に変化してきた本日の長い行程は、太平洋側の仙台で終わりを告げます。


 やってきたのは、デビューして半年も経っていないE721系。

仙台空港アクセス列車として導入されたというイメージが強いですが、

仙山線にも入っていたんですね。仙台空港線用とは番台が違うのですがw


 乗り込んだ車内で、新津で買った、まさかいくらなんでも寿司を開けます。

1箱で4種の味を味わい、ここでも満足。


 弁当を平らげるや否や、列車は発車。夜の闇の中を仙台へ。

途中の面白山高原は、今夜駅寝する予定の駅でした。

駅寝から宿に泊まることになった経緯は8/9の日記参照。


 そして、杜の都・仙台の駅についたのは20:50。徒歩10分ほどのビジネスホテルへ。

一昨日の日記の内容を繰り返しますが、2日前になって、アクセス至便で廉価な宿の予約が取れたのはまさに幸運でしたw


 チェックインの際に、翌日の朝食を予約。仙台を出るのが8:01と、ちょうどいい時間なので。


 部屋に入ると、「はだしのゲン」のドラマを見てゆっくりしていました。

ただ、前後篇の2本立てで、今日は後篇だけなのであまりストーリーがつかめなかったのが少々残念でしたw

その後シャワーを浴びて、就寝。翌日も、仙台から岩手県の宮古までと、大移動です…。

 

 8/11分終わり。

*1:本当は2、3本来る予定だったがダイヤの乱れで1本しか来なかった。

*2:2008年の運転からは、列車名が、「号」が取れて「SLばんえつ物語」に変更された

*3:しかし翌日、実際に非冷房国鉄色キハ58に出会ってそれを恨めしく思うことになる。